この建物(松井家住宅)は、昭和40年代半ばまで助産院であった洋館部分と、切妻造りの和館からなる和洋折衷構造です。このように

洋風建築を採り入れた表屋造りは、伝統的な京町家が近代において変化した様式として貴重な存在価値があると考えられています。

伏見稲荷の洋館町家 倶楽部

昭和の初めに建てられてから90年近くを経たこの家は

2018年に「国の登録有形文化財」になりました。

外観が洋館で間取りが京町家というこの建物は、名づけて「洋館町家」。

和と洋、二つの表情を持つユニークな住空間を生かした

大人たちのための倶楽部活動がスタートします。 

伏見稲荷に息づく昭和レトロ

伏見稲荷大社から歩いて約5分。玄関に足を踏み入れると、そこはやさしい木のぬくもりを感じさせる住空間。初めて訪れたのに、なぜか懐かしい…。そんな昭和レトロが、ここには今も息づいています。

“大人の部活”を楽しんでみませんか

いくつになっても好奇心旺盛な“大人しくない大人たち”の活動の場、それが「洋館町家 倶楽部」です。大人の部活には、和気あいあいの“反省会”や

“打ち上げ”など、お楽しみも盛りだくさん。ただ今倶楽部員、募集中です。



 

 洋館町家倶楽部を開設するにあたって 松井家当主 松井啓子

 

80余年という長い歳月、私たち家族はこの家を住み継いできました。今回、「京都を彩る建物や庭園」として認定されたのをきっかけに、<和洋が一体になったこの空間を活かして、何か面白いことができ

らいいな>そんな思いつきから「洋館町家」の倶楽部活動を始めることにしました。何もかも手探りですが、多くの方に楽しんでいただけるような活動を展開していきたいと考えています。

 


2018年「登録有形文化財」として国に登録(第26-0581号)されました。

 

登録有形文化財は1996年に創られた文化財保護のための制度です。従来からある重要文化財制度に加えて創設されたもので、登録されている建造物には、社寺、役所や学校などの公共建築、店舗や旅館などの商業施設、橋やトンネルなどの交通施設、それに民家などが含まれます。「洋館町家」(松井家住宅)は洋館部分を助産院、日本建築部分を住居用として建てられたもので、町家の近代化を象徴する建造物として評価されました。

登録有形文化財(建造物)は全国で12,121件(2019年現在)あり、うち京都府内には570件の建物が登録れています。

 

「京都を彩る建物と庭園」制度(京都市)の対象物件として選定・認定されました。

「京都を彩る建物や庭園」選定証(2015年度)

京都市が2011年から実施している文化財保護のための制度。市民が選んだ、京都の歴史や文化を象徴する建物や庭園を維持継承のために市民ぐるみで活用を進めようというもの。

「洋館町家」(松井家住宅)は2015年にこの制度の選定物件に、選定物件の中でとくに価値が高いと認められるものとして、2016年には認定物件として登録されました。

「京都を彩る建物や庭園」認定証(2016年度)



NEWS

第2回落語で五七五」大盛況のうちに終了!

去る1019日(土)に、川柳イベント「落語で五七五」が開催されました。秋雨の中にもかかわらずお越しいただいた20名ものお客様で、寄席風にしつらえた一階の座敷は開始前から期待と熱気で室温も上昇気味。演者は笑福亭智丸さん。春に続く2回目ということもあって、和気あいあい感もひとしおでした。

今回の演し物は「鬼の面(めん)」。民話を題材した話ということで、落語には珍しく主人公は女の子。親元を離れて働くけなげな女の子が大事にしていたお多福のお面が、いつのまにか鬼のお面にすり替わってしまったことから巻き起こる滑稽話で、年の瀬には少し早いものの、これからの季節にふさわしい演目の一つです。何人もの登場人物を演じ分けながら、抑えるべき笑いのツボはしっかり抑えた話運びの上手さは智丸さんならでは。お客樣もすっかり乗せられ、笑いっぱなしの30分でした。

落語を楽しんだ後は川柳句会です。ベテランから初挑戦の方までが一緒になっての句会でしたが、講師である川柳人の芳賀さんいわく、「初心者の方の作品も含めて、レベルの高い作品ばかりだった」とのこと。

 

会場を二階の広間に移して、4時からは懇親会です。今回は伏見の「都鶴」酒蔵から差し入れていただいた貴重な新酒が3本も加わったことで、座は大盛り上がりに盛り上がりました

ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

次回をどうぞお楽しみに!