坐禅と落語、2つのイベント盛況裡に終了。

去る4月10日、ホームページでもお知らせしていた「坐禅と精進点心のススメ」を実施しました。坐禅というとお寺での修行をイメージしがちですが、洋館町家の坐禅会は至って気の張らないアットホームなもの。今回の参加者は総勢8名。午前11時、永井慶洲和尚の合図の鈴(りん)の音で坐禅スタート。短いようで長い20分間、途中でギブアップされる方もなく、坐禅会は無事完了。法話を聞いた後、2階の座敷に移動して、永井和尚と共に精進づくしの昼食を味わっていただきました。献立はごま豆腐や厚揚げのあんかけ生姜ご飯など。この日の料理はすべて新居淳子さんの手によるものです。新居さんは、ご自身もご自宅でときどきカフェを営んでおられるお料理の達人。お膳の点心は禅宗の食(じき)作法通り、きれいに食べ切られていました。

初めての試みでしたが、「緊張がほぐれた」「背筋が伸びた気がする」「おいしいだけでなく、体が内側からキレイになった気がした」と高い評価をいただきました。お座敷坐禅ならではの趣向を盛り込んで、新たな催しに仕立てたいと考えています。どうぞ、次回にご期待ください。

 続いて413日に開催したのが「落語で五七五」。川柳作家の芳賀博子さんのアイデアによるもので、落語と川柳句会を組み合わせたユニークな催しです。落語を聞き、川柳の題材を見つけて一句ひねる…というもの。演じるのは笑福亭門下の智丸さん。詩人としても活躍する“文芸派”の噺家さんです。1階の座敷にしつらえた高座を囲んだのは、17名の皆さん。2時から始まった落語はスタート直後から爆笑の連続でした。休憩をはさんで川柳句会に。川柳は初めてという方も芳賀さんのアドバイスで作句を楽しまれていました。作品賞の授与式もあって、一部に当たる句会は大いに盛り上がって終了。2階にセッティングされた二部の会場では、智丸さんを交えての和気あいあいの懇親会が夜まで続きました。

聞けば、いま、インターネット上で投稿するものも含めて川柳がちょっとしたブームなのだそう。小ムズカシイことはいっさいナシの「落語で五七五」、パート2を望むというお声もいただきました。笑いたい方、五七五で言葉遊びしたい方、ぜひ、次回の「落語で五七五」を楽しみにお待ちください。